理学療法士の転職において、ここだけは絶対に外せないポイントはありますか?
この記事では、次のキャリアステップを考えるみなさまにとって重要な施設見学のポイントをお伝えします。
結論は、
- 施設の雰囲気と環境はよいか
- キャリア発展と教育機会があるか
- 労働条件と福利厚生はどうか
- 施設の設備やスタッフの技術はよいか
です。
施設見学は可能な限り行った方がいいです。
百聞は一見に如かず、大変でも転職活動を失敗しないためにも自分の目で見て肌で感じてください。
1.施設の雰囲気と環境
理学療法士として施設見学に訪れる際、まず最初に注目すべきはその施設の雰囲気と環境です。
この辺は募集要項にも記載されていないため実際に施設見学してみるしかないです。
スタッフ同士のコミュニケーション
スタッフ同士のコミュニケーションが活発であるかどうかを見てみましょう。
会話があって協力関係が築かれているかどうかは、働く上で大きな影響を与えます。
特にあいさつが頻繁に行われているか、雑談などスタッフ同士で会話があるかは大きなポイントです。
患者との関係
施設内での患者とスタッフとの関係や雰囲気を感じ取りましょう。
患者さんへの配慮やコミュニケーションの取り方が、施設の質を反映しています。
近すぎず遠すぎず患者さんの笑顔が多いことは大きなポイントです。
清潔さや整頓具合
施設内の清潔さや整頓具合も重要です。
清潔で整頓された環境は、患者の信頼を得る上で欠かせません。
掃除が行き届いているか見ておくといいですね。
人も職場も雰囲気や第一印象は大切です。ここは自分の直感も大切にしていいと思います。
2.キャリア発展と教育機会
理学療法士として長期的なキャリアの成功を目指すなら、施設がどのようにキャリア発展や教育機会を提供しているかを確認することが不可欠です。
- 研修やセミナーの機会
- 昇進や成長の機会
- 知識共有と情報交換
ここも募集要項では不明な点が多いため確認しておくといいです。
研修やセミナーの機会
施設が専門性やスキルの向上のためにどのような勉強会や研修を提供しているかを確認しましょう。
また施設に勉強会はなくとも勉強会の案内などの機会を提供してくれる場合もあります。
後述するように福利厚生のひとつとして研修費用を負担してくれる施設もあるようなので、ぜひ確認しておきましょう。
昇進や成長の機会
チーム内での昇進や成長の機会があるかどうかを確認しましょう。
なかなか管理職になりたいと考える人は少ないかと思いますが、経験年数のある方は給料を上げたいと考えているのなら考慮するべき点でしょう。
主任などの肩書きが付くと給料は上がりやすいです。
昔ながらの年功序列が多い業界ですが、学会発表など一定の基準を設けている施設もあります。
知識共有と情報交換
チームメンバー同士での知識共有や情報交換の文化があるかどうかを確認しましょう。
先述のコミュニケーションと関連しますが、診療で困ったときの相談相手がいるととても心強いです。
勉強会の伝達講習なんかもあるとお互いに勉強になり、良い環境だと思います。
強制されるような職場は避けた方がいいかもしれません。
自己成長を重視する理学療法士として、このような機会を提供する施設で働くことが、長期的なキャリア目標達成につながるでしょう。
3.労働条件と福利厚生
理学療法士として働く上で、労働条件や福利厚生は重要な要素です。
募集要項にも記載されていることが多いですが実態を見て聞いておく必要があります。
施設見学時には以下のポイントを確認しましょう。
- 労働時間やシフト体制
- 給料やボーナス制度
- 福利厚生や休暇制度
労働時間やシフト体制
自分のワークライフバランスやニーズに沿うか確認しておきましょう。
特に平均残業時間や休みの取りやすさ、有給休暇の取得率は大切なポイントです。
また、1日の平均単位やカンファレンスなどの有無も確認しておくことをおすすめします。
就業時間を超えて残っている職場もあるようです…
給料やボーナス制度
転職を考えていえるみなさんなら避けては通れない問題ですよね、それはおかね。
施設が提供する給与(基本給)やボーナス制度が適正であるかどうかを確認しましょう。
総合病院、介護施設、訪問リハなど業種や地域によって給料平均は異なります。
また、経験年収も給料の決定要素の一つになります。
一般的に訪問リハではインセンティブ制度をとっているとことが多く、給料は高めに設定されているところが多いです。
また、ボーナスの有無や金額も確認しておくといいでしょう。
直接聞きにくい事項かもしれませんが、あくまでモチベーションの一つとしてという姿勢で聞けば良いと思います。
社会保障等で引かれる額があることもお忘れなく
福利厚生や休暇制度
社会保険や退職金制度、健康保険などの福利厚生が整っているかどうかを確認しましょう。
また、夏季・冬季休暇や慶事休暇などの休暇制度もチェックし、働きやすい環境かどうかを判断します。
独自の福利厚生として研修費を負担してくれる施設もあるようなので確認してみましょう。
良好な労働条件と福利厚生が整っている施設で働くことは、仕事に対するモチベーションを維持し、キャリアの長期的な継続につながります。
多くの方が現状に悩んで転職することがほとんどなので、それらが少しでも解決するか十分に吟味しましょう。
4.施設の設備やスタッフの技術
この部分も実際に見学しないとわからないポイントです。
最重要ではありませんが、自分がやりたことができないなどのストレスや就職してからのギャップを少なくさせるなら、見ておいていいポイントです。
治療技術や治療機器
治療の見学や同行ができるならぜひ見学してみましょう。
施設によっては統一された手技や治療方針が推奨されている施設もあるようです…。
また、物理療法などに必要な治療機器や長下肢装具などの装具はどのようなものが設備されているかは忘れがちですが、見るポイントです。
データ管理やカルテ
施設によって紙カルテか電子カルテかまだ分かれています。
周りのスタッフの能力や環境は非常に重要です。
定期的な評価がなされているか、プロトコルや効果判定がなされているか、それらのデータが蓄積されてるか、見るべきポイントは多くあります。
体制がきちんと統一されている施設では十分な医療を提供している可能性が高いため、より再現性のある客観的な治療を提供できる環境であると思われます。
チームでの水準が高ければ、自分のスキルアップに大いに役立つことでしょう。
まとめ|目で見て肌で感じて失敗を最小限に
理学療法士としての転職を目指す方にとって、施設見学は重要なステップです。
施設見学では、様々なポイントに注意を払い、募集要項では確認できない情報を確認することが必要です。
自身のキャリア目標や価値観に合う施設を見極めて転職になることを願っています。