理学療法士のみなさんならだれしも辞めたいと思ったことがあるでしょう。
「患者さんのためだけど、なぜ自分は報われないんだろう」
「仕事が忙しくて、心身ともに疲れ果てている」
「仕事量と給料が割に合わない」
こんな悩みを抱えている理学療法士の方は多いでしょう。
ここでは、理学療法士が辞めたくなる理由や、辞めずに働き続けるためのヒントについて解説します。
理学療法士を辞めたいと思っている方は、ぜひ最後までこの記事を読んでみてください。
理学療法士を辞めるかどうかの判断材料を得ることができます。
また、辞めずに働き続けるためのヒントを得ることができます。
まずは冷静に分析することが大切です
理学療法士が辞めたくなる理由
理学療法士は、患者の回復をサポートするやりがいのある仕事です。
皆さんも新人のころを思い出してみてください。
しかし、いろいろ経験するうちに社会のことを知り、周りの友人の話を聞いていると辞めたいと思うこともあるでしょう。
理学療法士が辞めたくなる理由は大きく次の3つが挙げられます。
- 仕事のやりがいを感じない
- 体力的・精神的に疲弊する
- 給料や待遇に不満がある
1.仕事のやりがいを感じない
理学療法士の仕事は意外にも多岐にわたります。
急性期では患者さんの治療に合わせて退院までの機能維持が大きいです。必要に応じて環境調整等も行うことでしょう。
回復期では適切な予後予測のもと、回復をサポートする仕事です。
生活期では生活圏での役割を与えることをサポートすることが多いです。
このように様々な領域があるためか、患者が回復しない、患者から感謝の言葉をもらえない、思い通りにいかないなどの理由で、仕事のやりがいを感じられないこともあるでしょう。
よく言えば仕事に慣れてきた証かもしれませんが…
また、患者の担当がコロコロ変わる、自分の意見が通りにくい、上司や同僚との関係が悪いなどがあります。
あなたにも心当たりがあるのでは?
2.体力的・精神的に疲弊する
この仕事は、患者の身体を動かして治療を行う仕事です。
また、目標設定など将来のことを見据えて様々なことを考えなければなりません。
そのため、体力はもちろん精神的に疲れてしまうことも多いでしょう。
特に腰を痛めている方が多いです
さらに、長時間労働、残業や休日出勤が多い、患者のケアが重い、患者や家族からのクレームが多い、仕事の責任が重いなど様々な苦労がありますよね。
患者さんの生活をサポートするのでたくさん考えるし悩むし心身とも大変ですよね
3.給料や待遇に不満がある
理学療法士の給与や待遇は、他の医療職と比べて低い傾向にあります。そのため、給与や待遇に不満がある人が多いのも事実です。
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の平均年収は約431万円となっています。
もう少し詳細にみてみると、一般に転職が多くなる5〜9年目の年収は約402万円です。
もちろん年代や役職、賞与などによって大きく変わります
ほかの医療職を例にあげると、看護師では転職が多くなる25〜29歳の年齢層で約429万円です。
優遇面では、給料が低いだけではなく、ボーナスが少ない、福利厚生が少ない、昇給・昇格が難しいなどがあります。
われわれ理学療法士なら一度ならず何度も感じていることですよね…。
理学療法士を辞めずに働き続けるための対処法
理学療法士はやりがいのある仕事ですが、長時間労働や人間関係の悩みなどから、辞めたいと考えてしまうこともあるでしょう。
そんなとき、まずは自分の辞めたい理由を整理して明確にすることが大切です。
私の周りにいる方々の対応は大きく2つのパターンに分けられます。
- 転職する
- キャリアアップする
1.転職する
職場の環境を変えることで新しいモチベーションで働くことができます。
転職する際には、以下のようなポイントを押さえましょう。
・転職サイトを登録して利用する
・自分の希望する条件を明確にする
転職サイトを利用して転職エージェントに相談することで、自分に合った求人を探すことができます。
プロの力を借りた方が効率がいいですよ
また、失敗しないように、自分の希望する条件を明確にしておくようにしましょう。
無駄な時間を過ごすことを防ぐことができますよ。
2.キャリアアップする
キャリアアップすることで、やりがいを感じたり、待遇が改善されたりするかもしれません。
キャリアアップする方法としては、以下のような方法が考えられます。
- スキルアップに励む
- 管理職を目指す
- 修士や博士を目指す
それぞれ解説していきます。
①スキルアップに励む
特にお勧めなのがスキルアップに励むことです。
自分の付加価値を求め、興味のある分野の資格を取ることをおすすめします。
仕事の幅が広がったり転職活動に活かせるようになります。また、待遇アップも期待できます。
現在だと認定理学療法士や糖尿病療養指導士などがありますね。
私の場合だと心臓リハビリテーション指導士を取りました
②管理職を目指す
管理職を目指すことも方法のひとつです。
リーダーシップを発揮する機会が増え、やりがいを感じる人もいると思います。
また、業務改善や実績などの数値を扱う機会も増えるため社会人として役に立つ知識がつきます。
転職の際にも数字を扱っていたことがある人は評価されるポイントです
③修士や博士を目指す
養成校などの教育機関で仕事に就くことや大学院で修士や博士を目指すことで働く幅が広がります。
もちろん簡単なことではありませんが、研究発表などの実績を作ることもやりがいのひとつになるでしょう。
働きながら大学院に在籍している人も見かけるようになりました
まとめ|自分で考え行動することで必ず好転します
続けることも辞めて転職するのも間違いはありません。
大事なことは理由を明確にすることができるか、そのうえで自分の気持ちに気づくことが大切です。
将来設計して考え行動することで人生は好転します。
決して後ろに進むことはありません。
さあ、行動をおこして一緒に前に進めるように頑張りましょう!